Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代) レビュー

ガジェットレビュー

※この記事について

少し前提として、ボクは耳の都合で、
普段は片耳でイヤホンを使うことがほとんどです。
そのため、音の定位や立体感については、
一般的な両耳でのレビューとは感じ方が違う部分もあると思います。

この記事は、
音質を細かく評価するレビューではなく、
片耳で使いながら、通勤や作業の時間をどう過ごせるか、
その視点で書いた体験ベースの内容です。
あくまで一つの参考として読んでもらえたら嬉しいです。

はじめに:静けさを買うという贅沢

QC Ultraは、Boseのイヤホンを初めて使うおっさんでも、
「なぜ評価されているのか」が分かりやすいモデルだと感じた。

実際に使ってみると、静かさ・音質・着け心地のバランスがよく、
「さすがBose」と言われる理由にも素直に納得できる。

正直、これまで他のワイヤレスイヤホンにあれこれ課金してきたけれど、
今のところはこれで特に困ることはなさそうだな、
と思えるくらいには気に入っている。

デザインと質感:手にした瞬間に感じる上品さ

ケースは丸みのあるフォルムで、マットで落ち着いた質感。
指紋がつきにくく、見た目の印象も安定している。
サイズは手のひらにすっぽり収まる程度で、重量は約59g。
ヒンジの開閉もしっかりしていて、
カチッとした感触が個人的には好印象だった。

USB-Cによる有線充電に加えて、
Qi規格のワイヤレス充電にも対応している。

イヤホン本体も見た目以上に軽く、仕上げは上品。
外側に小さくBoseのロゴが入っているだけで、
主張しすぎないデザインなのも好みだ。
装着すると耳に自然になじむ角度がついていて、
長時間使っても痛くなりにくい印象を受けた。

装着感:長時間でも疲れにくい安定感

Bose独自のStayHear Maxイヤーチップは、
耳の形にしっかりフィットしてくれる。
柔らかいシリコンが耳をやさしく包み、
密閉感はあるのに圧迫感は少ない。

電車の中や外を歩いているときでもズレにくく、
軽く頭を振っても外れる気配はなかった。
イヤーチップは3サイズ同梱されているので、
耳の小さい人でも調整しやすいと思う。

音質:Boseらしい“聴きやすさ”を意識した音

音質については、
片耳で使うことが多いボクの使い方でも、
全体として聴きやすく、気持ちよさを感じやすい方向に
まとめられている印象だった。

低音はBoseらしい厚みと深みがありつつ、
どっしりしすぎないバランス。
片耳で聴いていても低音だけが強く出すぎる感じはなく、
ベースがしっかり響きながらも、
ボーカルが埋もれてしまうような印象はなかった。

中音は人の声が前に出るような設計で、
ボーカル中心の曲やポッドキャストとの相性がいいと感じる。
片耳使用でも声の輪郭がつかみやすく、
会話やナレーションが聞き取りやすい点は、
日常使いでは助かるポイントだった。

高音は少し丸めにチューニングされていて、
耳に刺さりにくい。
派手さや解像感を前面に出すタイプではないけれど、
長時間聴いていても疲れにくい音づくりだと感じている。

Bose Immersive Audio(立体音響モード)

Bose Immersive Audio(立体音響モード)については、
正直に言うと、ボクは片耳で使うことが多いため、
一般的なレビューほど細かいところまでは判断できていない。

ただ、その前提でも感じたのは、
音が不自然に広がりすぎたり、
わざとらしく定位が動いたりする印象はあまりなかった、という点だ。

立体音響モードをオンにすると、
音が「耳の中で鳴る」というよりも、
少し前方に出て、空間に置かれるような感覚に近い。
片耳で使っていても、
音が窮屈にならず、
自然に距離が取られているように感じられた。

両耳でしっかり音楽や映画を楽しむ人であれば、
立体感や広がりを、よりはっきり感じられると思う。
一方で、ボクの使い方では、
「違和感を感じにくい立体音響」という印象が残った。

ノイズキャンセリング:静寂の“感じ方”が自然

ノイズキャンセリングについては、
いわゆる「完全に無音になるかどうか」よりも、
周囲の音がどれくらい穏やかになるか、という点が重要だった。

QC Ultraを使ってみると、
電車の走行音やカフェのざわめき、エアコンの低音のような音が、
一気に消えるというより、
全体の音量が一段落ち着くような感覚に近い。
周囲の世界が、少し遠くに引いたように感じられる。

特に低音域の処理がうまい印象で、
ゴーッとした背景音が目立ちにくくなるため、
片耳でも落ち着いて使いやすかった。
音が消されているというより、
余計な音だけが整理されているように感じられる。

屋外で使ったときも、
風切り音が強く目立つ場面は少なく、
ホワイトノイズが気になることはあまりなかった。
ノイズキャンセリングを強めにしても、
耳が押されるような圧迫感は感じにくく、
長時間つけていても疲れにくい印象だった。

外音取り込み(Awareモード):片耳使用時に感じた注意点

外音取り込み(Awareモード)については、
少し気になる点もあったかも。

片耳で使っていると、
周囲の音をかなり広く拾うため、
車の音などがどの方向から来ているのか、
一瞬分かりにくく感じる場面があった。

これは、片耳しか聞こえない状態で使っている影響も大きいと思うので、
あまり一般的な評価としては参考にならない部分かもしれない。

また、風の音や突発的な大きな音も比較的しっかり拾う印象がある。
ただし、大きな音に対しては、
少し遅れて音量が抑えられるような挙動を感じることがあり、
これは周囲の状況に応じて外音を調整する
Adaptive Noise Cancellingの動作によるものだと思われる。

たとえば、軽く扉を閉めたときなども、
一瞬遅れてスッと音が和らぐような感覚があり、
リアルタイムで外音を整理しようとしている様子は伝わってくる。

完璧に自然とは言い切れないものの、
「ただ音を通すだけ」ではなく、
状況に応じて制御しようとしている外音取り込みだと感じた。

総評:静けさを“整える”イヤホン

QC Ultraを使っていて感じたのは、
ノイズをただ強く消すイヤホンというよりも、
周囲の環境を少し整えてくれる道具に近い、ということだった。

片耳で使うことが多いボクの使い方では、
音楽をじっくり味わうというより、
移動中や作業中に、
余計な音を遠ざけて自分のペースを保つ、
そんな場面で良さを感じることが多かった。

もちろん、価格は安くはないし、
音のシャープさや解像感を最優先する人には、
少し物足りなく感じる部分もあるかもしれない。

耳の形や使い方によって、
合う・合わないが分かれるイヤホンだとも思う。

それでも、
外の音に振り回されず、
落ち着いて過ごす時間をつくりたい人にとっては、
頼れる選択肢のひとつになるはずだ。

まとめ:静けさを“持ち歩く”という選択

少なくともボクにとってQC Ultraは、
ただ音楽を聴くためのイヤホンではなく、
日常の環境をコントロールするための道具に近い存在だった。

騒がしい場所でも、
少しだけ自分の世界を取り戻したい。
そんなときに、
無理なく寄り添ってくれるイヤホンだと思う。

購入を検討している方へ

ここまで読んで、
それでも気になると感じた方だけ、
参考用として購入リンクを置いておきます。

使い方や感じ方は人それぞれなので、
自分の生活に合いそうかどうかを考えながら、
検討してもらえたら嬉しいです。